2008/8/19
パッチテストについて
先日、皮膚科医の先生のお話を聞きに行きました。テーマは「加齢に伴う頭皮・毛髪の変化とケアの仕方」について。要はアンチエイジングのお話。スキャルプケアの話については業界の中でもいろいろと出ているわけですが、食生活などの生活習慣まで含めてケアの仕方をお聞きしようということで、専門医を尋ねたわけです。
その際、アンチエイジングとは直接関係のない話もいろいろとお聞きしていたのですが、その中の気になる話を一つ。
皮膚科でも皮膚に付ける薬は、人によってアレルギー反応の出方が異なるため、やはりパッチテストを行うのだそうです。で、パッチテストを行う場所なのですが、顔に付ける薬は顔で試すのだそうです。なぜかというと、手と顔とでは十倍以上顔のほうが吸収率が高いからなのだそうです。しかも、皮膚の表面で反応するのか、奥のほうで反応するのかもまちまちなので、3日間かけてテストを行うのだそうです。パッチテストの実施は、いろんな事情で軽視されがちですが、正面から向き合う時期に来ているような気がします。アンチエイジングのお話は近日配信予定です。しばらくお待ちください。
2008/8/5
パーマにおける
カタチの話先日、パーマをテーマにした、とある講習をのぞきに行ってきました。ここ数年、剤だけでなく、原理そのものの進化がありましたから、そのあたりのことを中心に講習が行われているのかなと思ったら、どちらかというと「カットの構造とパーマの関係」をメインに展開されていました(薬剤に関する講義もされてましたが…)。
参加されていた美容師さんに話を伺うと、ダメージ具合や質感が変わってくるから、剤の知識も大事なんだけど、肝心のデザイン・コントロールがわかってないと自信を持って提案できないとのこと。
なるほど。最近、剤やダメージレスのことばかりが議論されがちなパーマですが、それらの議論と同時に、カット構造とパーマの関係も本来もっと議論されていいテーマなのですね。本日から配信しているWIS番組「植村隆博デザイン塾」では、そのあたりの、カットとパーマの関係の話も紹介されていますので、ご覧いただけると幸いです。
2008/7/30
カラー前にシャンプーしないことが
クレームになる??ある美容師さんが最近体験した、お客様からのクレームのお話。そこのサロンでは、地肌のことを考えて、ヘアカラー前にはシャンプーを行わず施術を行っています。そのことを当り前に新規客に行ったら「何でシャンプーしてくれないの!」と激怒されたのだそうです。
普段当り前のようにやっていることでも、お客様にとってはその意味がわからないことが実は結構あるのではないでしょうか? 新規のお客様ならなおさらだと思います。天然の皮脂が頭皮を守ってくれると、お客様のためを考えてやっていることでも、そのことを事前に伝えておかなければクレームにつながる。反対に事前に説明しておけば、さすがプロ、ということになる。この視点で、いろんな施術や作業の説明の仕方を見直すことも大切になってきているような気がします。
その美容師さんと話になったのは、暑い中、汗だくで来店されたお客様への対応です。そういうお客様のカラー前、シャンプーはどうあるべきなのでしょうか? みなさんの現場での対応や説明の仕方をぜひお聞かせください。
2008/7/22
「中間水洗」は
価値ある仕事では?仕事柄いろんなサロンさんにお邪魔し、お話を伺ったり、撮影をしたりしているのですが、サロンによってやり方というか、取り組み方が異なる技術を最近発見しました。それがパーマの「中間水洗」。
中間リンスのみで水洗を行わないところ、アプリケーターで水洗するところ、シャンプー台で入念にしっかり行うところなど、改めてよくよく見ると、極端に異なります。
基本的には、軟化・還元に使用したアルカリ剤や還元剤は、その役割を果たしたらできるだけ退場させたほうが良いわけですから、シャンプー台でしっかりと洗い流すべきだと思います。ヘアケアというと、髪に何かを加えるという意識に行きがちですが、役割を終えた不要のものをきっちりと取り除くということも、ケアにおいて重要なのではないでしょうか?
シャンプー台でしっかりと洗い流すのは手間だと思います。でも、その手間がなぜ必要なのかをお客様にわかっていただければ価値になると思うのですが、この考えは間違っていますでしょうか?
2008/7/15
堅実で安定を求める
時代の雰囲気?美容師を目指す人が減っているとか、美容学校を卒業しても美容室に就職する人が減っている、と言われています。このテーマを議論するとき、いつの時代と比較してそう言っているのか、ということも重要な気がします。減っていると言う人は、おそらく美容がバブルだった時期、いわゆるカリスマブームの時期と比較して言われていると思います。
その一つ前の時代、社会全体がバブルだった頃、まだ少子化が本格化していなかったのに、美容師のなり手が少ない時期がありました。その時期と比べると、ただそこに戻っただけ、と言えなくもありません。
「ベネッセ教育研究開発センター」のHPで紹介している『なりたい職業ランキング』を見ると、中学生の女子では5位に美容師が入っているのですが、女子でも高校生になると10位圏外に去っています。ランキング全体の解説として、高校生になると堅実で安定的な職業を目指す生徒が多くなる、と書いてありました。堅実? 安定? 何言ってんだ!と思いながら、それを求める時代の雰囲気こそ、一番ヤバイと感じてしまいました。そういう雰囲気の時代に対し、美容は何を提案し、発信していくべきなのでしょうか?
2008/7/7
その成分はどこからやってきたの?
「フードマイレージ」という言葉をよく耳にするようなりました。食料がどれくらい遠くからやってきたのかを示す数字で、食料の重量×距離、で表されます。食料自給率の低い日本は、この数値が世界でダントツの一位なのだそうです。つまり、より多くの食料を、より遠くから運んでいるということであり、それだけ輸送エネルギーも使うわけだから、二酸化炭素の排出を促進させているということですね。
いや、この議論を深めたいわけではありません。こういう議論や認識、あるいは最近のうなぎ表示偽装の問題みたいなことがわかってくると、その商品、あるいはその成分はどこからやってきたの? と、問いかける消費者が増えてくると思うんですよね。間違いなく、消費者として自分は問うと思いますし。
美容室で使ったり、提案したりしている製品に関しては、どうでしょうか? そこまで消費者が問うてくることはないのでしょうか? 健やかになる、きれいになるという結果が、まず第一だとは思うのですが、みなさんのご意見はいかがでしょうか?
2008/7/1
訪問美容について
医療や介護施設でヘアカットなどの施術を行う訪問美容を志したり、それに従事している若い美容師さんが結構いらっしゃるのだそうです。その受け皿となる専門の会社や、訪問美容の業務を行っている美容室も、以前より増えているようです。また、美容だけでなく、介護の資格も取得して、訪問美容の仕事をしている人も増えているそうです。
先日、知り合いが訪問美容の会社に勤務していて、自分もそういう仕事に興味があるというオーナー美容師さんと話をさせていただきました。個人で訪問美容を始めていこうと思っても、関連施設への営業をしなければならないので難しく、専門に行っている会社に入って仕事を行っている人が現状多いのではないか、と言われていました。
キレイであることと生きるということが関連しているとも言われていますし、今後さらに重要視されてくる仕事だと思うのですが、健常者に行う美容と両方できる形で広がっていくのでしょうか? それとも専門分野として進んでいくのでしょうか?
2008/6/24
直接「会う」ことを
推進するぞっ!BjHabを通じて知り合った美容師さんとは、時間の許す限り、直接お会いしてお話を聞くようにしています。情報発信は今のところデジタルで行っているわけですが、情報収集においてはアナログ的手法も大切だと思っているわけです。
先日も、横浜のオーナー美容師・Yさんにサロンでお話を聞かせていただきました。彼のブログを見る限りでは、ケミカルのことが詳しく、特にホット系パーマの施術にこだわりを持っているという印象を受けます。実際にお会いしてお話を聞くと、その印象も事実なのですが、「デザインのため、お客様のために、ケミカルの勉強をしたり、研究をしたりしているんだ」という想いが、表情や話し方から伝わってきます。やっぱり会わないと本当のところってわからないものだなと、あらためて感じた次第です。
交通費がウンとかかる遠方にはなかなか行きにくい、という現実はあるのですが、可能な限り、新しい出会いを求めて動いていこうと思っていますので、よろしくお願いいたします。
2008/6/17
スキャルプケアの勉強
始めました最近、時間を見つけては、頭皮の勉強をしております。関西のあるサロンさんから、頭皮ケアに関する情報交換会をやりましょう、とお誘いを受けたのが直接的なきっかけです。
脂性肌・乾燥肌の原因やケアの仕方を調べたり、育毛に踏み込んで情報収集しているうちに、まずはシャンプー、あるいはスキャルプクレンジングが一番重要で、もっと深く考えなければならないと思い始めております。というのも、雑菌が繁殖するような油分や汚れ、あるいは毛穴に詰まった過酸化脂質は取らなければなりませんが、皮脂を取りすぎてもいけませんから、それって簡単なことではありませんよね? 皮脂には外部刺激から肌を守り、肌の水分を保持する役割があるだけではなく、皮脂があることで肌の正常な新陳代謝が行われているようです。なので、すべての油分を取りきるのではなく、要らない油だけを取り除き、必要な油は残しておく。そういう理想のクレンジングを真剣に考えるときがきているのではないかと思うのですが、皆様のお考えはいかがでしょうか?
2008/6/10
「デリシャスオアシス」は
超ポジティブ・ソングなのだひと月とちょっと前、とある島に行ったとき、毎日通ったお店で違和感があるくらい超ポジティブな歌を耳にしました。女性の声で「どんどん行こう♪どんどん行こう♪」というフレーズ。いろんな出来事が未来を不安に感じさせる時代に、あまりに元気でポジティブ過ぎるし、高度経済成長はもうないんだから、そんなに「行こう♪」と言われても…という気分が先立ち、違和感を感じた次第です。
でも、不思議なことがあるもので、毎日聞くうちに徐々に身体に沁みこんでいき、ついにはその歌なしではいられない身体に…。今では口ずさんでいる自分がいたりします。歌でこんな感覚になったのは久しぶりです。
そのお店の人に聞いて判明したのですが、その曲とは伊禮麻乃(いれいあさの)さんという沖縄の歌手が歌う「デリシャスオアシス」。歌の効果というのは人によって違うものなのでしょうが、後向きの気分になりそうなときに、いかん、できることから前向きにやっていかなければという気分に変えてくれる、そんな効果をその曲は、私という検体に与えています。
2008/6/3
GNHってなに、ナニ、何?
その国の経済活動水準を示す指標に、GNP(国民総生産)やGDP(国内総生産)というものがあります。ある一定期間に、国民、あるいはある地域が産み出した財やサービスの付加価値の総計で示されるのだそうです。
「そうです」と付けたのは、そういったことに特別な興味を持って生きてきたわけでもなく、その数字から何かが分かる能力があるわけでもないからです。
じゃあ、何でそんな話をするのかというと、先日深夜番組を見てたら、GNHの話をしていたからです。GNHというのは、1976年に当時のブータン国王が提唱した概念で、簡単に言うと、経済成長も重要だが、どれだけ国民が幸せになったかが重要だ、という考え方らしい(「らしい」はにわか勉強であるため)。Gross National Happiness(国民総幸福量)の頭文字をとっているのだそうです。
経済開発を行う際も、そのことが「幸せ」にどうつながるのかをよーく考えるのだそうです。
「そうです」「らしい」のオンパレードでしたが、その考え方に異常に反応した私がいたことは事実です。
2008/5/27
またこのテーマです!
プロフェッショナル・ヘアカラー
について――その3前回の「独り言」のコーナーで書いたことに誤りがありました。<カラー剤を放置することで、過水の働きが弱くなる> どうやらこの部分が間違いのようです。
先日、あるメーカーの研究の方とお話をする機会がありました。その時に、前回書いた内容のことをお話したところ、「20分や30分、放置しても、オキシの濃度はそれほど変わりません。もちろん何時間も何日も放置すれば、下がってきますが…」とご指摘を受けました。
前回の話に戻ると、新生部用につくったカラー剤を放置することで、薬剤の働きを弱め、それを既染部用として使うという施術は、ダメージケアという観点では意味のない施術ということになります。オキシ濃度も、アルカリのパワーもさほど変わっていませんから、既染部のダメージを進行させる施術ということになります。
新生部と既染部とで、オキシ濃度やアルカリのパワーが違う薬剤をきちんとつくり分けて、塗りわけを行う。これは手間なことなのでしょうか? でも、その手間を当り前に行うことからしか、プロのカラーは始まらないと思うのですが…。プロのカラーはホームカラーと何が違うのか、もう一度そこから考えなければならない、と思う今日この頃です。
2008/5/20
プロフェッショナル・ヘアカラー
について――その2ある若い美容師さんから、ヘアカラー施術について、こんな話をお聞きしました。新生部用のカラー剤をまずつくる。そして新生部に塗布。で、新生部を放置している間に、新生部用につくったカラー剤もそのまま放置。カラー剤を放置することで、過水の働きが弱くなる。その過水の働きが弱くなったカラー剤を既染部に塗る。そういった施術を周りが結構行うのだと、その美容師さんは言うのです。
う〜ん。放置して過水の働きが弱くなるということは、それだけカップの中で酸化重合が進むわけですから、毛髪内部で重合できず、思った色にならなかったり、色持ちが悪くなるのでは? だから、初めから低いパーセントの過水を使って既染部用のカラー剤をつくっておくか、ダメージの抑制を考えると、元の髪の明度や色味にもよりますが、低アルカリのカラー剤を使用するということが大切になるのでは?
ホームカラーと、プロのカラーは何が違うのか、もう一度その原点に立ち戻ったほうがいいと感じる今日この頃なのですが、皆さんのご意見を伺えると幸いです。
2008/5/13
プロフェッショナル・ヘアカラーの
アピールについて最近、ヘアカラー・パブリック商品のテレビCMをよく見かけるのは、偶然なのでしょうか? ホームカラーを否定しているわけではありません。いろんな事情で、自分で染めたいというニーズは今後もあり続けると思いますし…。ただ、ホームカラーのPRを見るほど、プロフェッショナル・ヘアカラーは何を消費者にアピールすべきなのか、考えさせられます。
お客様に合った色のチョイスができる。デザインを活かした色使いができる。そういったアピールももちろん重要だと思います。しかし、それらは好みで左右される部分があり、決定的にここが違うと言える部分が欲しい。そう考えると、既染部用の低アルカリカラー剤があり、新生部と既染部を塗り分けることでダメージを軽減できるというのは、プロフェッショナルならではでないでしょうか?
本格的な既染部用カラー剤が発売されてから10年ほどたっていると思うのですが、サロンでのその使用は十分に進んだのでしょうか? そして、手間をかけて既染部用カラー剤を使う意味が、お客様にしっかりと伝わっているのでしょうか?
2008/5/7
とある島、荒れた海見て
我思うゴールデンウィークに休みをいただきまして、国内の、とある島に行ってきました。人口1700人ほどのその島は、あまり観光化されていない素朴な島なので、ここではシークレットにしておきましょう。すみません。
小さな島というのは、そこで消費される電気や水道、食料、生活品がどこから来ていて、消費されたゴミや下水がどこに行っているのかが、見渡せる、あるいは実感できる空間です。電気は島内の発電所から、日常雑貨や大好きなビールは週2便のフェリーから、魚は島周りの海から、シャンプーした水は道路わきの溝を通ってそのまま海へ、といった具合。実際にそれらを眼で確認できるところが、小さい島ならではですね。そんな島で過ごすと、その地域だけで必要なモノやサービスをまかなっていくということは不可能で、日本中、あるいは世界中とつながって今の社会が成立しているということを改めて感じさせられます。
いろんな手続きや対価を払うことでモノやサービスが海の向こう側からやってきて、だからこそ豊かな生活が送れるわけですが、大気の温暖化や汚染、海水面の上昇もエリアや国家を超えてやってくる。う〜ん。とりあえず自分が出すゴミの量を減らさなければと、荒れた海を見ながら思うのでした。
ここがどこかわかる人、いらっしゃいます?
2008/4/30
新製品導入に関する
素朴な疑問新製品を導入したり、新製品を使った新メニューを導入する場合、実際にどんな手順を踏んでその検討を行っているんだろう? というのが、最近気になっています。
導入するのに、検証やら教育などの手間がかかりすぎたら面倒くさい。でも、毛髪素材が多様化する今、ある程度の実験やモデルテストを行わないと、自信を持ってお客様に提案しづらい。サロンによって考え方が異なると思いますが、具体的にどんな手順を踏んで導入するのか、いくつかの仮説を立ててみました。
1.良さそうな製品情報であれば営業に即導入
2.集合講習に行って良さそうであれば導入
3.集合講習で良さそうであれば臨店をしてもらい、その結果をふまえて導入
4.臨店をしてもらった上で、サロンでいくつかの実験を行い、その結果をふまえて導入
新製品の導入をトップダウンで進めていくサロンなのか、何人かのスタッフが協議しながら進めていくサロンなのかでも違ってくると思うのですが、みなさんのサロンではどういう勉強やテストを行って、新製品の導入を進めているのでしょうか? 一人ひとりが自信を持って使いたいと思ってこそ、製品がサロンワークで活きてくると感じているものですから…。
2008/4/22
韓国からやってきた
奥様美容師先日、阿佐ヶ谷にある某サロンのオーナー美容師とお食事をする機会がありました。以前、とあるアカデミーの交流会で知り合い、ローダメージ施術に詳しく、その実践も行っているように感じたので、一度じっくりお話を聞きたい方でした。
お食事の前にサロン営業を見学。その中で、会話と仕事のテンポがずば抜けて軽快な女性を発見。お客様とのおしゃべりが途切れなく明るくて、しかも相手の話もしっかり聞かれている。それでいて手が止まらない。あとで知ったのですが、その方がオーナーの奥様で、しかも韓国から来られた方でした。お二人は、ともに美容師として勉強に行っていたロンドンで知り合い、ご結婚。奥様は、来日とともに日本の美容学校に通い、日本の美容師免許を取ったのだそうです。日本の美容師免許制度は、他国における免許を認め合っていないため、こういうケースの場合、大変ですね。
そのハードルを乗り越えて、サロンの売上も順調に伸ばしているお二人の夢は、韓国・ソウルに出店すること。日本で磨き上げたローダメージ施術とデザイン力で、夢をぜひ実現してもらいたいです!!
2008/4/15
化粧品分類
カーリング料について前回、医薬部外品の全成分表示の話をしましたが、美容室で使用している商材は、基本的には化粧品か医薬部外品かのどちらかです。
すでに化粧品は全成分表示でしたから、今回の医薬部外品全成分表示を機会に、普段使用している商材について詳しく調べてみるというのもいいかもしれません。
ここ数年、パーマメニューで使用する、化粧品分類のカーリング料がいろんなメーカーさんから発売されています。医薬部外品のパーマ施術は、医薬部外品のカラリング(酸化染毛剤タイプ使用)施術と同日に行えないため、化粧品タイプのカーリング料が広がってきた、というのが大方の見方だと思います。化粧品なのか部外品なのかということを、あまり意識されない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は施術にも影響を与えています。例えば、化粧品分類の2剤はブロム酸タイプのみです。これは、過酸化水素水の配合が医薬部外品にしか認められていないからです。2剤の選択によって質感をコントロールしようと思っても、化粧品タイプではできませんから、中間や後処理で質感調節を行うことになります。
2008/4/9
医薬部外品の全成分表示が
本格的にスタート今年の4月から始まる(あるいは終わる)、という話が何かと多かった。燃料の暫定税率期限が終わるとか、小麦・大豆等の値上げが本格化するとか…。どれも生活に直結する話なので、メディアニュースではその辺の話題が大きく取り上げられているわけですが、美容に関連することで、この4月から始まったことがあります。
それが、パーマ剤やカラー剤などの医薬部外品の全成分表示。
厳密に言うと、今年の4月から始まったのではなく、日本化粧品工業連合会の自主基準として、平成18年4月から始まっていたのですが、実施の猶予期間2年が設けられたため、その猶予期間が終了した今年から、ほとんどの医薬部外品製品が全成分表示となったわけです。
ですから、パーマ剤やカラー剤にどんな成分が入っているのか、調べればわかるようになっているはずです。ただし、化粧品の全成分表示と異なる点があります。「有効成分」と「その他の成分」が分けて表示されているということ。必ずしも配合量の多い順に表示されていないということ。この2点が、化粧品の表示の仕方と違うようです。
2008/4/1
パーマ談義に花が咲く……
のだけれども…ここ数年で新しいタイプの還元剤が出たせいか、美容師さんとの飲み会となると、最近パーマ談義に花が咲くことが多い。先週、三連チャンで飲み会があり、残留アルコールがなかなか中和されなかったのですが、ず〜っとパーマの話でした。
その中でのお話。還元剤が毛髪のどの部分のS=S結合に作用しているのかが、パーマ剤や還元剤の種類によって違うのではないか、という議論が最近されているようです。何でそこまで考える必要があるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、その辺のことがわかってくると、よりしっかりしたウエーブがより低ダメージでかけられるかも…ということにつながってくるのだそうです。もちろん毛髪状態や仕上がりのウエーブにあった薬剤選定ができての話なのですが…。
薬剤や原理など、いろんなことが進化しているんだなと思う一方で、そういう情報をきちんとしたところで学びたいと思った場合、どこに行けばいいのでしょうか? そういう場で最新の原理を学びたいなと思うのは、私だけ?
三連チャン飲み会の後、見上げると桜の花が…
2008/3/26
早いもので
もうすぐ2周年!BjHab Video Magazineがスタートしたのが、2006年4月。もうすぐ丸2年を迎えます。この間いろんなことがありましたが、一番嬉しかったのは、やはりいろんな美容師さんと出会えたことです。
先日も都内某所で開かれた『パーマ情報セミナー』に参加したのですが、「BjHab、見てますよ!」と、数名から声をかけられました。継続していると、だんだんと広がっていくものなんですね。口コミパワーのすごさを改めて実感した次第です。
セミナーには、山梨、愛知、滋賀、新潟、沖縄など、遠くから来られた方もいらっしゃったのですが、「地方にいても、情報のタイムラグが少なくなったのがいい」という評価をいただきました。そういう声をしっかりと胸に刻み、製品やサロン現場の情報を、これからもリアルに伝えていこうと思います。そのためにも、現場の意見や感想が大切になります。出会ったみなさん、そしてまだ出会っていないみなさん、感想や疑問などをメールで送ってください。案外寂しがり屋なので、ホットなメールに励まされます。
2008/3/18
引き続き、アナログ的交流会
In 栃木ディーラーさんのお招きで、宇都宮で開かれたセミナーに参加させていただきました。今回は、MINX代表の高橋さんとご一緒。久しぶりの再会で、いろんな情報交換をさせていただきました。サロン内に設けた薬剤研究チームの話が特に興味深かったのですが、スタッフを信じて、より良いメニューを作り上げていこうという姿勢に、ただただ感服です。
セミナー後、BjHabを通じて知り合った、栃木の美容師さん数名と、さらなる情報交換会を開催。というか、飲み会なんですけどね。酒の力を借りているからか、本質的な話が次々と…。現場で感じるお客様の財布のひも状況は? ケアメニューを定着させるには? 顧客につながるのは紹介客? パーマの原理が変わってきている? などなど。
やはり現場の情報はリアルなだけに、どれもが考えさせられるテーマ。もっともっとアナログ的な交流を行っていかなければ、と思う、今日この頃です。
2008/3/11
アナログ的交流会
In 高松あるサロンさんと情報交換会をすることになり、高松に行ってきました。BjHabをスタートさせて、初めての四国です。
ほとんどのスタッフが20代。こちらは前の日のお酒が残りやすくなった40代ですから、話がかみ合うのだろうかと超緊張しておりましたが、皆さんの笑顔に助けられ、中身の濃い情報交換をすることができました。一番印象に残ったのは、サロンの社長の言葉。「利益を上げるのは何のため? 豊かな生活を送るため。利益を上げるには何が大切になる? プロとしての仕事」
たまたまのご縁があり、ほとんどの方と今回初めてお会いしたのですが、縁を大切にし、アナログ的な交流を行うというのは本当にいいものですね。日常の仕事の中で忘れかけていることを思い起こしてくれます。会のあと、酒場へ繰り出し、アルコールの力を借りた、更なる情報交換へ突入。日常とは異なる環境で、美容の話をしたり聞いたりするのは刺激的です。
2008/3/4
実家のある街も
シャッター通り商店街先日、所要で実家に帰りました。九州の地方都市・大村なのですが、そこのアーケード街に行ってみて、ビックリ。日曜日だというのに、開いている店が1割程度なのです。そう、全国的に広がっているシャッター通りです。
賑やかだったときを知っているだけに、その落差がすごすぎて、夢の中の景色を見ているようでした。交通網が発達して、より大きな都市にお客様が吸い取られていくストロー現象。郊外型大規模店の存在。よく言われている構造どおりのことが起きていました。
こういう街がいろんなところにあるというのは、日本中、同じ進化をしてきたから? それとも、街づくりを行政任せにしてきたから?
みなさんが美容を営まれている街は、元気ですか? その魅力を上げるため、何か取り組みをされていますか?
2008/2/19
久しぶりの毛束実験
先週、とあるメーカーの研究室にお邪魔して、毛束実験を行いました。あることを行ったときにヘアカラーの染まり具合や色素の浸透がどう変化するのか、ということを調べるためです。メーカーによる実験を見学させてもらうというカタチなので、ここで詳細なことを言えないのですが、カラーの毛束実験は久しぶりでした。
十数年前に、ティントの色味だとか、リフト力だとかを調べるためにやって以来だと思います。
実験を行うと、いろんな発見がありますよね。色味によって発色スピードが違うとか、色味によっては発色したように見えて、水洗すると流れてしまうとか…。人毛の白髪、ヤク毛、羊の毛など、塗る毛束によっても発色の仕方が変わってきます。キューティクルの状態、マトリックス空間の量などによって色味が違って見えるようです。奥深いですねぇ。
実験結果については、番組の中でご紹介できるといいのですが、しばらくお待ちくださいませ。
2008/2/7
「長崎県美術館」は
よかとこです。2月4日、ディーラーさんのお招きで、長崎に行ってきました。経営者や店長さん、100人ほどが集まるセミナーに参加するためです。長崎県は私が生まれ、そして実家のあるところなのですが、親不孝者であまり帰っておらず、久々の長崎でした。セミナーが開かれた場所は「長崎県美術館」。いつの間にこげん立派な建物ができたと?というぐらいおしゃれな美術館。長崎港が目の前で、美術館の中を運河が通っている。その運河の海水がまた透明できれい。お近くにお越しの際は、お立ち寄りあれ。
セミナーのほうは、銀座の美容室EGOのオーナー美容師・吉田さんと私の二人が参加。吉田さんがサロンで実践している教育の話は面白く、BjHabでも紹介したいなと思いました。セミナー後、最終便の飛行機で帰らなければならず、あたふたと会場をあとに。本当は集まった皆さんといろんな情報交換をしたかったです。これを見てくださっていたら、当日の感想などをメールいただけると幸いです。帰り際に「BjHab見てます!」と声をかけてくれた田中さん、番組のご感想などぜひ聞かせてください。
2008/2/5
個別の悩みに応える
ヘアケアを目指さなければ…1月はいろんなメーカーさんとお話をする機会がありました。今年はヘアケア元年か、というくらい、各社さんともヘアケアに力を入れ、ヘアケア関連製品の発売を予定しているようです。
美容室の売上を伸ばしていくには、ヘアケアへの取り組みが大切になってくるのは間違いないところ。ただ、ヘアケアに取り組めば簡単に売上が上がるものでもないと思います。所得格差、地域格差が進み、パブリック製品が付加価値の高い製品を発売している状況の中で、お客様は料金と結果に対してシビアになっているのではないでしょうか。だから簡単に売上にはつながらない。
結局のところ、どれだけ目の前のお客様と向かい合い、髪の悩みをつかみ出し、その悩みを解決する手段と情報を提供できたかが、美容室ならではのヘアケアであり、その積み重ねの先に売上がある、と考えるべきなのではないかと思ったりします。ヘアケアに関する悩みを解消していくには、メーカーさんがサポートする製品が不可欠。ただ優秀な製品があれば勝手に売上が上がるのではないと思うのです。個別の悩みに応える手段と情報を自分のものとしてお客様に提供すること、そこを省略してしまうとお客様の信頼は得られず、結果としてプロフェッショナルケアは定着しないかもしれません。BjHabも、個別の悩みに応えていくための手段と情報を、もっと提供していきたいです。
2008/1/22
アルミチューブのリサイクル
悩んでおります最近、美容師さんと話をしていても、環境問題が話題になることが多い。地球温暖化問題がそれだけ身近になっているのかもしれませんし、何らかの形で環境問題に取り組んでいるということがビジネス面でもお客様へのアピールになってきているのかもしれません。
ただ現実的に取り組みたいと思っても、どうすればよいのかがわからないのが容器のリサイクルなんだと、ある経営者がおっしゃっていました。
調べてみたところ、美容室で廃棄される本数が一番多いのはカラー剤で使用されているアルミチューブなのだそうです。アルミ単体で見た場合、リサイクルが可能な素材で、アルミ缶などはリサイクル率が82%を超えています(平成13年度)。なので、キャップのプラスチックを除いたアルミチューブ単体だけであれば十分にリサイクルが可能なようなのですが、問題はチューブの中に残った残液。それを完璧に取り除くなんて至難のワザ。そのあたりも含め、アルミだけをどう分別回収するかの技術が進んでおらず、リサイクルが進んでいないところがあるようです。
ヘアカラーはお客様に提供したい大切なメニュー。だからこそこの問題をクリアしていかなければと思うのですが、どなたか良いアイデアをお持ちではないでしょうか?
2008/1/8
美容室のプロモーションに
今、何が求められているのか?あっという間に年末年始も過ぎました。なので、新年のご挨拶は割愛させていただき、早速本題へ。年始のお休みの間、あるお医者さんの本を読んでおりましたところ、この数年間の間に、医師という同じ資格を持っていても、人によって手術スキルも提供できるサービス内容も異なることが社会に急速に浸透していった、という内容のことが書いてありました。
なるほどなぁと。テレビ番組とかでも、お医者さんが随分と出るようになって、そこでの話を聞いていても、人によって考え方やアプローチの仕方など、同じ専門分野でもかなり違うんだなと思っておりました。そして、そのことを社会が認識しつつあるのかもしれないですよね。
当然美容に置き換えて考えてみました。美容室であれば、どこででも同じクオリティのサービスが受けられると消費者は思っているのか? そんなデータを取ってみたわけではないのですが、おそらくそうは思っていないのではないでしょうか? ただ、美容室によって何がどう違うのかという情報が乏しくて困っているのでは…、という思いが頭をよぎりました。その仮説が正しければ、メニュー料金やキャンペーンなどの情報だけでなく、美容の仕事に関わる本質的な何かをお客様に伝えていくことが大切になってきていて、それこそ美容室のプロモーションとして今必要なのではないでしょうか。どういうスタンスで、どんなサービスを提供し、そのことを結果として出すためにどういう工夫をしているのかとか。このテーマについても、今年は情報交換をしながら、深めていきたいと考えています。